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中日文化賞を受賞(2009.5.3)
第62回中日文化賞をいただくことになりました。詳しくは こちらをご覧下さい。
K中間子ビームの生成を確認 (2009.4.13)
J-PARCのニュースページより:「 E17(実験責任者、早野龍五 東京大学大学院教授)およびE15(実験責任者、岩崎雅彦 理化学研究所主任研究員)の合同実験チームは、今回、J-PARCハドロン実験施設のK1.8BRビームラインからの二次粒子ビーム中にK中間子が生成されていることを確認した。この結果は、3月25、26日に東海村で行われた「J-PARCハドロン実験ホールへの最初のビームを記念するワークショップ」で実験チームの鈴木隆敏博士(東京大)によって報告された。」
『反物質研究の現状 - 「天使と悪魔」の虚と実 - 』(2009.03.18)
本年5月に公開が迫った映画「天使と悪魔」(ソニー・ピクチャーズ エンタテイメント配給)では、スイスのCERN研究所から盗まれた反物質が重要な役割を果たすため、「CERNは反物質を保有しているのか」、「反物質は爆弾になるのか」、などについて問い合わせが増えています。
「天使と悪魔」では、反物質に関する虚と実が、うまく綯い交ぜになっていて、一般の方には、どこまでが本当でどこからが不可能なのか、なかなか分かりにくいところから、上記のような質問が寄せられるのでしょう。
結論から言えば、反物質は加速器を使って「少しだけなら」作ることができますが、何グラムも作ることは到底不可能で、したがって危険もありません。それを研究することは、物質や宇宙の成り立ちを知る上で非常に重要であり、CERN研究所では日本の研究者を含む多くの研究者が、反物質研究と取り組んでいます。そして、その研究にはLHC(Large Hadron Collider)は使われていません。
CERNにおける反物質研究の現場、すなわち反陽子減速器施設内には、東京大学の海外拠点の一つである「ASACUSA研究グループ(早野研)実験室」があり、東京大学のメンバーが中心となって反水素原子や反陽子ヘリウム原子などの研究を行なっています。会見では、反物質研究の歴史(反物質に関連したノーベル賞の紹介)、CERN研究所における反物質研究の現状、「天使と悪魔」の虚実、などについて解説し、反物質研究の真実の姿をお伝えします。
仁科記念賞(2008.11.13)
業績要旨: 早野龍五氏を中心とする研究グループは、1990年にKEKで発見した異常長寿命反陽子ヘリウム原子のレーザー分光をCERNにおいて展開し、この奇妙な原子の準安定状態群の構造の解明に成功した。さらに、低速反陽子ビームを作り、希薄ヘリウム媒質中での高精度のレーザー分光を開拓し、レーザー遷移周波数から反陽子・電子質量比を精密に決定する手法を確立した。この比は陽子・電子質量比に匹敵する9桁の精度で決定され、最新の基礎物理定数表に反映されている。(仁科記念財団発表資料より)
→理学部HP
→仁科記念財団
CODATA2006(2008.06.06)
P.J. Mohr, B.N. Taylor and D.B. Newell, "CODATA recommended values of the fundamental physical constants: 2006", Rev. Mod. Phys. 80, 633 (2008) が出版され、その4章の冒頭で"Atomic transition frequencies in hydrogen, deuterium, and antiprotonic helium yield information on the Rydberg constant...."と、反陽子ヘリウムが基礎物理定数の決定に寄与していることが明記されました。
特別推進研究内定(2008.06.04)
研究課題:「エキゾチック原子の分光による基礎物理量の精密測定」
研究代表者:早野龍五
課題番号:20002003
研究期間:2008-2012
の内定をいただきました。反陽子ヘリウム原子のレーザー分光による陽子・電子質量比の精密測定(CERN研究所で実施)と、K中間子ヘリウム3原子のX線分光によるK中間子と原子核の強い相互作用ポテンシャルの決定(J-PARCにて実施)を中心課題とし、エキゾチック原子分光による基礎的な物理量の精密測定に取り組みます。
詳しくは特別推進研究をご覧下さい。
堀正樹氏のヨーロッパ若手研究者賞(EURYI)受賞について(2007.9.27)
日本学術振興会特別研究員(PD)で,物理学専攻早野研究室所属の堀正樹博士は,ヨーロッパ科学財団より第四回ヨーロッパ若手研究者賞(European Young Investigator Awards:EURYI)を受賞し,2007年9月27日にヘルシンキで授賞式が行われました。これは日本人初の受賞です。
EURYIは人文科学を含むすべての研究分野の,ポスドク経験2年以上10年以下の若手研究者から“best and brightest”を選抜し,ヨーロッパ内の研究機関において独立の研究グループを率いるチャンスを与える制度で,受賞者には賞金約2億円(本人の5年分の給与を含む)が授与されます。
選考は欧州各国での予備審査で約500名に絞った上,書類審査と面接で20名を選ぶという厳しいものでしたが,
堀博士は「反物質原子の精密レーザー・マイクロ波分光-反物質制御の新技術」という意欲的な研究テーマで見事に栄冠を勝ち取りました。
堀博士はこれまでもCERN研究所(スイス)にて反陽子原子の精密レーザー分光による物質と反物質の質量比較などの顕著な成果を上げており
(理学部ニュース38巻2号P.7),今後は2005年のノーベル物理学賞を受賞した,マックス・プランク研究所(ドイツ)のT. ヘンシュ(Ted Hänsch)教授のグループ内に独立研究室を組織し,大学院生やポスドクを指導しつつ,CERN研究所における反物質研究を推進することになっています。
(理学部ニュース39巻4号P.4掲載)
第38回三菱財団自然科学助成金贈呈式(2007.9.12)
「反陽子ヘリウム原子の精密レーザー分光による陽子・電子質量比の精密測定」という研究題目で、 平成19年度の三菱財団自然科学助成金をいただきました。(第38回(平成19年度)三菱財団自然科学助成先一覧)

